「S・Eの追憶」後書き。

S・Eはスティフ・エヴァンジェリン。そういえばセレもS・Eだ・・・
今でこそ、明るくてちょっと愉快すぎるお兄さん・なスティフですが、
昔からそうだったわけではなく。むしろ少し暗い感じでした。

スティフはスピネ・エンデの中流貴族の生まれ。お坊ちゃんでした。
でも貴族といっても安泰な生活をしているのはごく一部の上流貴族だけ。
なので家主は家名を守ろうと必死になる。
それからスティフのお母さんはとても信心深い人なので
(※この時代、人間と魔族の仲は最悪でした)
悪魔とか魔族とか、教会の教えと反するものには過敏。
そのためアカデミーへ入学させられました。

アカデミーでは身内がいないぶん多少はのびのびできたかと。
そこで生まれつきの類稀な魔力を発揮します。
アカデミー史上最高の成績を維持したり、偉大な研究者からのお誘いを受けたり。
だけど本人は卒業後、静かに去っていきます。
ここから空白の4年間。その間彼がどこで何をしていたのか誰も知りません。
そして数年後、スピネ・エンデに戻ったスティフは小さなアルザに会います。

たぶん、MAJESTOXICの中で彼が一番暗い過去を持っているかと。
他の人も色々と悲しいこととか・・・あることはあるんだけど本人たちはあんまり堪えてない。


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